社会人になって旅行へ頻繁にいくようになってからカメラが趣味の一つになりました。
ファインダー越しに映る綺麗な世界に感動した結果、徐々にカメラにのめり込んでいった感じ。
今では東京夜景ナビというサイトを運営していて、200以上の夜景スポットを巡ったり、カメラマンとしてのクライアントワークもこなしています。
今回はそんな僕が次の2つについて解説していきます。
- 分かりやすいカメラとレンズの選び方
- 予算別おすすめカメラとレンズの組み合わせ
現在「おすすめ カメラ」と検索しても、細かい性能差を比較した記事ばかり出てきてしまい、「結局どのカメラが良いのか分からない…。」とお悩みの方も多いと思います。
なので、本記事では初心者の方でも理解しやすいように専門用語を避け、具体的な作例も交えつつ、カメラやレンズ選びの要点をお伝えしていきます!
カメラとレンズの選び方
まずはカメラやレンズを選ぶ時に意識しておくべき点を7つに分けてお伝えしていきます。
①カメラを趣味にするなら、いきなり良い機材を揃えよう

初めてカメラやレンズを購入するとき「まずは入門機を購入したほうがいいかなぁ?」と考える方も多いと思います。
でもせっかくカメラを趣味にするなら最初から良いものを買ってしまうのをおすすめします。
スペックの高い機材を揃えたほうが美しいボケ感のある写真やノイズの少ない綺麗な写真を楽しめるからです。
上級カメラであっても操作性はほとんど同じなので、使いこなすのが難しいなんてことはありません。
今のレベルなんて気にせず、スマホでは撮れない写真を存分に味わえる機材を揃えましょう。
②良いボディより良いレンズを選ぼう

良いカメラ(ボディ本体)を選ぶより、良いレンズを選んだほうが手っ取り早くいい写真が撮れます。
ボディーに10万円、レンズに2万円を費やすより、5万円のボディーに5万円の良いレンズを合わせたほうが良い写真が撮れるんです。
また、ボディーは買い替えれば古いものは使わなくなりますが、レンズは一度購入すると長く付き合っていくことが多いです。
そのため、中途半端に良いボディーを買うより、良いレンズを買うことをおすすめします。
③まずはF値が小さい単焦点レンズを選ぼう

F値とは、絞りがどれだけ開いているか(=光をどれだけよく取り込むか)を表す値です。レンズにはそれぞれF値が決まっています。
このF値を小さく設定できるレンズほど、ボケ味の強い「一眼レフらしい写真」を撮ることが可能できます。
基本的にF値の小さいレンズは値段が高くなりやすいのがネックですが、ズームレンズではなく単焦点レンズであれば比較的安価に購入可能です。
まずはF値の低い単焦点レンズを1本選んでみましょう。
④ボディーはSony・Canon・Nikonのミラーレス機ががおすすめ

一眼カメラには一眼レフカメラとミラーレス一眼の2種類があり、一般的に下記のような違いがあります。
一眼レフカメラ | ミラーレス一眼カメラ | |
---|---|---|
仕組み | レンズから入った光を鏡で反射させてファインダーに映す | 鏡がなく、レンズから入った光が直接センサーに届き、画面に映る |
ファインダーの見え方 | 実際の景色がそのまま見えるため | ファインダーを覗くと電子画面が見える |
サイズ・重量 | やや重い | 軽量・コンパクト |
バッテリー持ち | 長い | 短い |
フォーカス性能 | 動くものにピントを合わせやすい | 動いているものにピントを合わせるの苦手 |
おすすめしたいのはミラーレス一眼カメラ。
かつて一眼レフカメラの開発に注力していたNikonやCanonといった大手メーカーも現在はミラーレス一眼の開発にシフトしており、バッテリー持ちやフォーカス速度が格段に改善されているからです。
それに軽量・コンパクトで気軽に持ち運べるポイントも高い。
まずはボディやレンズの選択肢が豊富かつ、ユーザーも多いSony・Canon・Nikonのカメラを検討すると良いでしょう。
⑥イメージセンサーサイズは予算と相談して決めよう

ボディ選びの際にはイメージセンサーサイズによって価格が大きく異なることも知っておきましょう。
イメージセンサーは一眼カメラの心臓部とも呼べるパーツでセンサーサイズが大きいほどクオリティの高い写真や動画が撮りやすくなります。
Sony・Canon・Nikonのミラーレス機の場合、イメージセンサーの選択肢は下記2種類になります。
フルサイズ | APS-C | |
---|---|---|
センサーサイズ | 大きい | フルサイズより小さい |
画質 | 暗所でもきれいに撮影できる | 暗所での撮影ではノイズが乗りやすい |
ボケの表現 | 背景を美しくぼかせる | フルサイズよりボケにくい |
サイズ・重量 | APS-Cより大きい | コンパクト |
価格 | 高価 | 安価 |
適した用途 | プロの撮影、風景・ポートレート・夜景撮影など | 日常のスナップ撮影、旅行、趣味の撮影など |
センサーサイズはAPS-Cであっても十分に一眼カメラらしい写真を撮ることは可能。
ただし、用途によってはフルサイズ機を購入した方が後悔が少ない場合もあるでしょう。
⑦ボディー単体で買ってレンズは別買いがおすすめ

カメラはボディーとレンズがセットになって売られているものと、ボディーだけで売られているものがあります。
ボディーとセットで付いてくるレンズは微妙なものが多く、せっかく一眼カメラならではの写真を撮ることができない可能性があります。
そのためボディーは単体で売られているものを購入し、レンズは自分で選ぶことをおすすめします。
おすすめのカメラとレンズの組み合わせを予算別に紹介

それではここからは3パターンの予算別におすすめのカメラとレンズの組み合わせを紹介していきます。
10年近く愛用し続けていてそれなりに知識のあるSonyのカメラ・レンズから選んでいるので、CanonやNikonの機材が気になる方はご容赦ください。
【予算10万円】旅行などでスマホよりオシャレな写真をサクッと撮りたい
【SONY α6400 + SEL35F18】
ボケ味のある本格的な写真を予算10万円で撮りたいのであれば、中古に手を出すほかありません。
おすすめはα6400を中古で購入し、単焦点レンズを新品で買う構成。
α6400はAPS-Cイメージセンサー搭載で軽量・コンパクトさが魅力のボディです。
レンズは30mm単焦点レンズのSEL35F18がおすすめ。F1.8の明るさで一眼カメラらしいボケ感の美しい写真を撮ることができます。
焦点距離も 30mm(フルサイズ換算で52mm)となっていて、初心者の方に扱いやすいでしょう。
また、α6400は手ぶれ補正がないのが弱点ですが、こちらのレンズはレンズ内手ぶれ補正機能を搭載しているため、弱点を補完してくれるのも魅力。
【予算15万円】2本目のレンズとして広角レンズを買い足す
【SONY α6400 + SEL35F18 + SEL11F18】
本格的に写真を趣味にしていきたいなら、さきほどの組み合わせに5~6万円程の広角レンズを足してみましょう。
東京タワーなどの大きな被写体を綺麗に収めたり、目の前に広がる雄大な自然を切り取ったりと写真の幅がぐっと広がります。
α6400とに組み合わせるのにおすすめの超広角レンズはSEL11F18 。
181gと非常に軽いレンズで持ち運びがしやすく、解像感にも定評がある超広角レンズです。
【予算20万円】夜景や本格的なポートレート写真にもチャレンジしたい
【α7Ⅲ + Sonnar T* FE 55mm F1.8ZA】
もしフルサイズのミラーレス機が欲しいなら、ボディを中古で購入、単焦点レンズを新品で買うのが良いでしょう。
ボディとしておすすめしたいのはα7III。フルサイズ機に革命を起こしたと言われる名機で、下記のような特徴があります。
- フルサイズ機なのに軽量コンパクト
- 世界初 光学式5軸手ブレ補正機能
- バッテリー持ちが最新機種並みに良い
- 動画4K対応(30pまで)
新品価格は22万円ほどですが、状態の良い中古品が16万円ほどで購入でいるので、なるべく初期費用を抑えてフルサイズ機を買いたいなら、α7III一択なんじゃないかと思います。
レンズは単焦点レンズのFE 50mm F1.8がおすすめ。3.5万円ほどで購入することができる安価なレンズですが、うっとりするようなボケ感のある写真が撮れます。
【予算25万円】2本目のレンズとして広角レンズを買い足す
【α7Ⅲ + Sony FE 50mm F1.8 + SAMYANG AF 14mm F2.8】
予算25万まで出せるなら上記の組み合わせに単焦点の超広角レンズを追加するのがいいでしょう。
ソニーのフルサイズ機で使える超広角レンズとなると10万円前後の価格帯が多くなるのでちょっとお財布には厳しい。
そこでおすすめしたいのがSAMYANG AF 14mm F2.8です。
メーカー名はややマイナーかもしれませんが、写りもよいですし何より5~6万円で購入できる価格が魅力です。
【初心者向け】一眼カメラを&レンズの選び方 まとめ
本記事ではカメラ選びのポイントを7つに分けて解説した上で、予算別におすすめのボディとレンズの組み合わせを4つ紹介してきました。
カメラとレンズの組み合わせは無限大なので、他にも色々な考え方があると思います。
しかし、なるべく価格を抑えながら一眼カメラならではの写真を楽しむには今回紹介した構成は参考になるはず。
本記事が一眼カメラデビューのきっかけとなれば嬉しいです。

