一眼カメラで綺麗な夜景写真を撮影する方法まとめ!設定・撮影テクニック解説

Night view from Hotel Metropolitan Marunouchi

一眼レフカメラやミラーレスを使い始めたばかりの方の中には「夜景って撮るのが難しい・・・。」と苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。

確かに日中に比べると、ある程度カメラの設定を理解していないと綺麗な写真が撮れないので、難易度が上がるのは事実です。

しかし、夜景を撮るために抑えるべきポイントは意外とシンプル。

撮り方のコツを覚えてしまえば、目の前に広がる美しい景色を綺麗に切り取ることができるようになります!

そこで今回は初心者の方向けに綺麗な夜景を撮るためのカメラの設定やテクニックをシェアしていきたいと思います。

【PR】カメラ機材のレンタルならGOOPASS

カメラ関連の機材は高価なので気軽に購入するのが難しいです。そこでおすすめなのが日本最大級のカメラ・レンズのレンタルサービスの「GOOPASS」。

購入前に使用感を確かめたい方や大事な撮影前にスポットで機材が必要な方はチェックしてみて下さい。

タップできる目次

三脚撮影と手持ち撮影のそれぞれのメリット・デメリット

夜景を撮影する際には下記の2つの種類があります。

  • 三脚を利用で撮影する
  • 手持ちで撮影する

どちらの方法で撮影するかで、カメラの設定が全く違ってくるので、具体的な説明の前に両者の撮影方法のメリット・デメリットをみていきましょう。

三脚で撮影手持ちで撮影
機動性
画質
表現

手持ち撮影は持ち運ぶ機材も少なく、すばやく構図を整えてシャッターを切ることができるので、機動力に優れています

しかし、手持ちでブレない写真を撮るためには、iso感度をあげ、さらにF値を開放気味にしてシャッターを切らなければならないのでどうしても画質が低くなります。

表現できる幅も狭まるので、使用が禁止されている場合以外は積極的に三脚を使っていくのがおすすめです。

三脚を使う場合の夜景写真の撮り方・設定方法

三脚を使う場合のカメラの設定目安は下記の通り。

撮影モード絞り優先orマニュアル
F値(絞り)8〜11程度
iso感度100〜800程度
シャッタースピード1~30秒

三脚が使える場合はシャッタースピードが遅くなることによる手ブレを気にする必要がほとんどないため、iso感度はなるべく低感度(100〜800)にし、広範囲にピントが合うようにF値は8〜11程度に絞って、高画質な写真の撮影を狙います。

風が強くて長時間露光の撮影が厳しい場合は、iso感度とF値を調整してシャッタースピードをあげていき、ブレが発生しない程度のシャッタースピードで夜景を撮っていきましょう。

三脚使用時の注意事項

リモートレリーズを使う

三脚にカメラを固定しても、直接カメラに触れてシャッターボタンを押すと、そのタイミングでカメラが少し動いてしまい被写体ブレにつながります。シャッターはリモートレリーズを使用してブレのリスクを回避しましょう。

レリーズがない場合はシャッターボタンを押してから数秒後にシャッターが切れるセルフタイマーモードに変更して撮影を行いましょう。

手ぶれ補正をオフにする

三脚使用時に手ぶれ補正をオンにしていると、誤作動が生じて逆に写真がブレてしまうことがあります。なので、手ぶれ補正はオフにしておきましょう。

手持ち撮影の場合の夜景の撮り方・設定方法

手持ちで夜景を撮影している様子を撮影した写真

手持ちで夜景を撮る場合のカメラの設定は下記の通り。

撮影モード絞り優先orマニュアル
F値F2.8 〜 F8程度
iso感度800〜3200
シャッタースピード1/焦点距離秒

手持ち撮影を行う場合は、一番優先しなければいけないのはシャッタースピードになります。シャッタースピードが遅くなると手ブレのリスクが高くなっていくからです。

シャッタースピードが1/焦点距離秒になるようにF値、iso値を設定していきます。

1/焦点距離秒は、ぶれないシャッタースピードの目安値で考え方は下記のようになります。

手ブレしないシャッタースピードの目安

  • 20mmの焦点距離の場合は1/20秒以上
  • 50mmの焦点距離の場合は1/50秒以上

またカメラの機種にもよりますが、iso値は上げれば上げあるほどノイズが目立ってくるので、3200ぐらいを限度にすると良いと思います。

手持ち撮影で高画質な夜景写真を撮るコツ

なるべくカメラがぶれない環境を作る

下記のような方法で三脚を使わなくてもブレない環境を作りましょう。

  • 手すりや柵などを探し、カメラを置いて撮影する
  • 脇を締めて壁に持たれ、撮影中に体が動かないようにする

高速シャッターで複数枚写真を撮る

なるべく高い画質で撮れるようiso感度を上げすぎず、F値も開放し過ぎないで、手ブレしないのギリギリのシャッタースピードに調整。そして、上記のようになるべく手ブレしない環境を作って、高速シャッターで複数枚の写真を撮ります。

高速でシャッターきると、徐々に態勢が落ち着き、手ブレが起きていない写真が撮れます。撮影後に写真を拡大再生して、手ブレがおきていない写真をピックアップしましょう。

綺麗な夜景を撮るためのコツ

ここからは夜景写真のクオリティに差をつける5つのコツ紹介したいと思います。

どれも知っていれば簡単に取り入れることができる内容なので、ぜひチェックしてみて下さい。

トワイライトタイムを狙う

夜景写真が一番きれいに撮影できるタイミングは、日没後約20分〜40分の間に訪れるトワイライトタイムの時間です。

特に太陽が沈む西の方角は茜色の空が広がり、とてもドラマチックな景色が広がります。

日が沈む前に撮影スポットに到着して、トライライトタイムのシャッターチャンスを逃さないようにしましょう。

トワイライトタイムの夜景
日が沈みきった後の夜景

ビル夜景は平日が狙い目

ビジネス街のビル夜景を展望台などから撮る場合、休日だとビルの明かりが少なく迫力が半減してしまいます。

普段会社勤めをしていると調整が難しいかもしれませんが、ビル夜景は平日に撮影に訪れるのがおすすめです。

下記はKITTE丸の内 屋上庭園からの眺めを平日と休日で比較した写真。どれくらい光量に差があるかを参考にしてみてください。

Illuminated Tokyo Station viewed from the KITTE rooftop garden
平日に訪れたKITTE丸の内 屋上庭園
休日に訪れたKITTE丸の内 屋上庭園

展望台では映り込み防止機材を使う

展望台から夜景を撮影する場合は、室内の明りが窓ガラスに写り込んでしまいクリアな写真が撮りづらい場合も。

そんなときは暗幕(忍者レフレンズスカート)を用意しておくと、映り込みを気にせず快適に撮影を楽しむことができます。

展望台では三脚や暗幕の使用が禁止されている場合もありますが、使用可能であれば積極的に使用しましょう。

暗幕を使用した場合の写真
暗幕を使用しなかった場合の写真

絞りを調整して光芒を撮る

F値を絞ると広範囲にピントが合うだけでなく、くっきりとした形の光芒を撮ることができます。

F値を調整し、好みの大きさの光芒を撮影して写真の中のアクセントを作りましょう。

下記はF11とf2.8のF値で光芒の写りを比較した下写真。どのような違いがあるのかの参考にしてください。

墨田区立隅田公園から眺める東京スカイツリー
F11で撮影した写真
F2.8で撮影した写真

車の光跡はシャッタースピーを調整して複数撮る

夜景撮影では車のライトの光跡などを撮る場合も多いと思います。

こういった写真を撮る場合は、何枚かシャッタースピードを変えて写真を撮ってみるのが大事です。

ほどよいボリュームの光跡が捉えられるシャッタースピードを探って、綺麗な光跡が撮れている写真を撮りましょう。

車の光跡を撮影した写真①
緑色にライトアップされた豊洲大橋
車の光跡を撮影した写真②

綺麗な夜景の撮り方 まとめ

綺麗に夜景を撮影するための一眼レフカメラの設定やコツ・テクニックを紹介してきました。

今回紹介したことを参考にきれいな夜景の撮影にぜひ挑戦してみてください!

タップできる目次